募金したお金がどこで使われているかを明確に
学校で行われる募金活動をより活発なものにするため、「募金で集まったみんなのお金はどのように使われているか?」という点を全面に押し出しました。
こういった公的な告知は学校内に非常に多いですが、それでも少しでも印象に残るよう、イラストのテイストを絵本のように柔らかくし、色彩も鮮やかで明るい色を選ぶことで「堅苦しくない表現」を意識して制作しています。
ターゲットに合わせた表現はイラストの得意分野!
今回のように、対象が「小学生・幼稚園生」とかなり明確な場合、ターゲットに刺さりやすい有効なイラストのタッチもある程度絞ることが出来ます。
また、ポスターという目立たせるべき媒体では特に使用するカラーや、目立たせたい文字などの配置も重要になってきます。
たとえば今回の場合であれば、筆致にクレヨン調のラインを使っています。クレヨンはターゲットとなる子供たちが普段から慣れ親しんでいる画材。身近に感じてもらい、見ることそのものにハードルを感じさせないようにするため、「見慣れたもの・表現」を使っています。
また内容としては本来、貧困を扱った厳しい内容です。リアリティを出すのではなく、色味を鮮やかにすることで「子どもたちの募金によって明るく・楽しく」なっていることを感覚的に訴えています。
もちろんポスターとしても、色味が鮮やかな方が目に入るという側面はあります。しかし今回のプロジェクトの場合は、ただ鮮やかにするだけではなく「どうすれば楽しそうに見えるか」という観点が重要でした。
実際にこのポスターでいろんな子どもたちがこうした活動に興味や関心を持ってくれるようになっていたら本当に嬉しい限りです。